教科開発学を創る 第2集

愛知教育大学大学院教育学研究科共同教科開発学専攻は,教科専門・教科教育・教職専門の枠を越えて,学校教育が抱える複雑・多様化した諸課題に対応した研究を遂行していくことを目的として,2012年に静岡大学との共同大学院として設置されました。それ以降,現在の教育環境に適合した教科内容構成の研究や,学校教育が抱える諸課題に対応した教科内容構成を実践するための教育環境の研究など,理論と実践を融合した高度な研究と教育を行ってきました。2018年2月現在,学位取得者10名を送り出し,そのうち7名が大学教員として教育学部で教員の養成にあたっています。本書は,このような新たな学問分野である教科開発学の研究成果を世に問い,その深化を目的としたもので,『教科開発学を創る-第1集-』の続編です。「まえがき」で書かれているとおり,本書は,研究論文のスタイルにとらわれない自由な発信の場であり,教科開発学に関する議論の起爆剤になることを期待したものです。本書や第1集をご一読いただければ,各執筆者がご自身の専門分野を核にしながら,新たな学問分野である教科開発学をそれぞれの観点から構築されようとしていることがお分かりいただけると思います。このような様々な観点から教科開発学に関する研究成果を発信していくことで,教科開発学という新たな学問分野が深化,発展し,その成果が教育の現場や社会に還元され,貢献することを願って止みません。

著者 愛知教育大学大学院共同教科開発学専攻編
発行日 2018.3.30発行
ISBN 978-4903389769
定価 1,630円(税込)
カテゴリー 教育