改訂版 愛知防災物語  -昔・今・未来へつなげる命-

愛知防災物語

次期学習指導要領の改定において,防災教育を含む,安全教育は「東日本大震災をはじめとする様々な自然災害の発生や,情報化やグローバル化等の社会の変化に伴い子供を取り巻く安全に関する環境も変化していることを踏まえ,子供たちが起こりうる危険を理解し,いかなる状況下でも自らの生命を守り抜く自助とともに,自分自身が社会の中で何ができるのかを考える共助・公助の視点からの教育の充実も課題となっている」とされ,各教科等において安全教育に関わる知識・技能,思考力・判断力・表現力等,学びに向かう力・人間性等を身につけることが謳われています。同時に,教員養成段階には地域の特性に応じた防災教育を行いうる教員としての資質・能力の育成がより強く,求められるようになりました。本書は,2015年2月に本学大学院生(社会科教育専攻)が作成した地域防災副読本の改訂版であり,地域防災教育の資質・能力形成と県内学校へ地域防災教材の提供を目的としたものです。愛知県内の過去の災害(風水害・地震・津波)を事例として,地震等の誘因を理解させ,素因としての地域条件(土地の条件や社会的条件)にも目を向けさせることで,自ら身を守れる行動ができるようにと教材開発を行った前作の特徴を引き継ぎながら,改訂版では伊勢湾台風や東海豪雨への体験者への聞き取りなどを追加しています。

著者 (監修:)伊藤 貴啓,萩原 孝,近藤 裕幸,真島 聖子
発行日 2017.3.30発行
ISBN 978-4903389714
定価 非売品
カテゴリー 地域

前の記事

初期非行の指導

次の記事

教科開発学を創る 第1集